長いトンネルを抜けて、、

一昨日、バイト中にかつての恋愛を思い出してしまった。
というのも、その人に似たお客さんが来たからなのだが我ながら情けない。普段はまったく気にも留めなかった人が、いざきちんと連絡を絶つと決めたら惜しくなってしまうなんて、、
もう本当にその人との接点、情報を切ったのでいまさらどうこう出来ないしする気も無いが、お盆に帰省することがためらわれる。
疑いも無く今の彼女が大切だと思っているのにこんなにも動揺させられてしまうなんて、私の嫉妬心も相当なものだなと苦笑いしつついたら、彼女にどうしても会いたくなってしまった。
バイトが終わるのは夜遅く。次の日が彼女の休みとはいえ早めに寝る人だし、かなわぬ願いか、、と、仕事をしていた。

バイトが終わり、メールを見ると、
「傍にいたいよ、、」
思いがけない彼女からのメールだった。

夜遅くにもかかわらず、
「うちに来ないか？」
と返し、彼女もそれに応じた。

彼女がこんなにも私を求めてくれた。
いつも求めるのはこっちからで内心不安だったのかも知れない。
その弱さが不安を招き、過去に翻弄される原因なのか。
「あなたは強い人ね。尊敬するわ。」
彼女はそう言ってくれるけど、そんな気はしていない。
私の力は、あきらめずに進もうとする思いは、まぎれもなく彼女に支えられて成り立っているものだからだ。
「そんなこと無いよ。昔は孤独だったさ」
笑いながら言う私を、やさしく見つめてくれている彼女をまた大切に思う一日だった。